lulu lalala's blog

確かかなと思った言葉を気ままに。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(7) 終わり~それぞれの真骨頂、選ぶべきは・・・糞面白くもないほうだ

私が指摘する意味での保守派の拡大は、相当前から絶望的であろう。 チェーホフ風にいえば、ここまでの話などは利口な人にはとうに知れたこと、そうでない人には糞面白くもないものだ。 Станислав РуденкоによるPixabayからの画像 糞面白くもないと思う層が圧…

【小説連載】アイガーリ(I got it !)~プロ球団の女スカウト~後編の戯れ

あらすじ ドラフト会議当日。夕子の戦略で指名が進み、いよいよ竜を選択する番に。しかし・・・。 4 いよいよ運命の日。 貸し切られた高級ホテルの大広間がドラフト会場である。 マスコミとファンらも大勢押し寄せ、時が来るのが待ちきれない。赤い絨毯の上…

牙狼『VERSUS ROAD(VR)』8話のエクスタシー~男は昨日を、女には明日を・・・ 腑に落ちる物語はやはり過去との対峙が絡む

「牙狼の称号なんていらない」 空遠がこう声を振り絞った後、葉霧が見せた表情は明らかに戸惑い。それを切り捨てるアザミの姿が印象的でしたが、似たような構図を何度も目にした気がする。 牙狼『VERSUS ROAD(VR)』8話、『COUNTER』 所説ありますが、男は過…

牙狼『VERSUS ROAD(VR)』7話で二度抜く~もしもボックス、人間を必要としない鎧があったら

時間が経つことで思いつくことがあります。 先週の牙狼『VERSUS ROAD(VR)』7話、『FRIEND』について、ぼうっと思い出しながら、ふと考えた。 魔戒騎士の鎧は一子相伝である以上、継承の系譜が途切れる可能性は常にある。後継者が育つ前に騎士が亡くなったり…

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(6)~玉砕してでも守りたいもの、生きるより死ぬ理由が勝れば死のう

自衛を権利的に主張するとして、そこには、命や人権を超えた生き方の尊さを望む本性が潜んでいる可能性については既に触れた。 にもかかわらず、本性に無自覚なのがほとんどの左派にみられる特徴だが、何故彼らは無自覚なのだろうか。 まず思考の仕分けが下…

【小説連載】アイガーリ(I got it !)~プロ球団の女スカウト~中編

あらすじ フライハイヤーズの編成会議。夕子が推す下手投げの高校生左腕、竜に興味を示す周。その活躍を夕子は約束し、父親の大泉にも竜を獲ると伝える。 3 この日の昼前、智は勤め先の建設会社で社員らと打ち合わせだった。 現在進行中の工事の件で、工期…

牙狼『VERSUS ROAD(VR)』7話で抜く~得たくても得られない、戦友への憧れ 哀空吏はどこへ行ったのか

なぜだろう、羨ましい・・・。 空遠、南雲、天羽、奏風の4人が集まったシーンに、天羽が空遠に吠えた瞬間。 同じ死線をくぐった者同士にしか分からない境地は、絶対にある。利害が衝突し、敵対する関係であっても相手の心を察して共感する(してしまう)境…

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(5)~右派・左派は仮称にすぎない、西部邁氏と佐高信氏のタッグにみた認識の可能性

自らの心根をつぶさに分析し把握するのは難しいものだ。 考えに考えたあげく、最終的にはセンチメンタリズムが結論を下してしまうケースも少なくない。 それが分かっている者は「これでいいのだ」などと漫画調で簡単に決めつけられず、思考の反覆横飛びはや…

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(4)~何より命が大事! その主張の裏に潜んだ「命の格の選別」という本性

自衛とは、単に生存を保持するための計画や行動ではない。 目に見える命や財産だけでなく、その国が積み上げた歴史や良習、言論などの保持なくして自衛を成し遂げたとはいえない。 本題を先にいうと、人とは常に自衛的な存在であり、守ることで生きている。 …

【小説連載】アイガーリ(I got it !)~プロ球団の女スカウト~前編

あらすじ プロ野球選手の引退試合が開かれた、ある日。引退を惜しむファンたちと、試合を観戦する桐生夕子。プロ球団フライハイヤーズのチーム編成担当である夕子は、彼らに「もっと面白い野球を見せる」と宣言する。 目次 1 2 1 球場のスタンドが激しく…

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(3)~消えてしまった文化、滅びの予感を妨げるチャチな死生観が自衛の概念まで狭める

人の心理は複雑だ。 その複雑さから目を背け、安易な結論を語ったり信じたりする態度は忌み嫌われるべきだと思う。 自衛の件に話を戻せば、こうすれば守れる、守ってもらえるなどと期待を抱いてはいけない。 何をなしても、いずれ滅びるだろうと予感しつつ、…

牙狼『VERSUS ROAD(VR)』特別編を観ながら・・・

乾~杯 真面目 ちょっとはみ出てる あん? 折れた・・・ 鎧の召還はこっち キャンペーンやってるみたいです。

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(2)~JapがJap語で語る綺麗ごとはJapにしか通用しない

変化しなければ生きていけないのに、人が現状維持の選択を続けるのはなぜか。現状維持を諦めるまでに時間を要するのはどうしてか。 この謎を解くには、まず、人が物質的な喜びや満足だけで生きていない事実を認める必要がある。 そんなの当たり前とお思いだ…

【連載】「自衛権」と「自衛義務」(1)~予期せぬ事態で被害者面をする平均的日本人、何のために知が必要なのかわきまえない知識欲

自民党は憲法に「自衛隊」を明記したいらしい。 いつまでも自衛隊を違憲と言い張る勢力に対抗するには間違った手段ではなく、誤解の余地のない固有名詞の明記は、言葉の認識力に乏しい日本人のためにも不可欠な措置といえる。 自分たちの身は自分たちで守る…

【ひねくれ者でも余韻に浸れる】ジェダイの騎士とロボコップなら、どちらが強い 映画『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(復讐)』と『ロボコップ』で得たもの

※例えば、「テレワークはお酒を嗜みながらやっている」と公言し、家族や友人から煙たがられている、そんなひねくれ者でも、観終わったらきっと余韻に浸れるだろう映画をセレクト。感想を寄せてみました。気の向くまま、順次アップしていく予定です。 今回は…

牙狼『VERSUS ROAD(VR)』6話を観た~大切な記憶の強さと怖さ、死なれるくらいなら死んだ方がマシ

・・・予想は外れ(考え方の方向は合っていたと思うけど、結果が違えば、外れは外れ)。けど、それが良かった。 ゲーム参加者らによる熱戦、烈戦、超激戦!(ドラゴンボールZ風) 若い演者たちのアクションは勢いがあり、見ごたえあった。 特に、日向蓮(ヒ…

【ひねくれ者でも余韻に浸れる】劇場版『金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー』 2度観が必然の奥深さ

※例えば、「スーパーの出入り口を出た直後、わざと大袈裟にマスクを外す」と公言し、家族や友人から煙たがられている、そんなひねくれ者でも、観終わったらきっと余韻に浸れるだろう映画をセレクト。感想を寄せてみました。気の向くまま、順次アップしていく…

牙狼『VERSUS ROAD(VR)』5話を観て~闇堕ちガロの登場はあるか? 香月貴音よ、タレントの無念を背負え

「あの男には陰我がない」(5話から、葉霧宵刹・ハギリショウセツ) 牙狼の世界では「陰我」、つまり「邪心」のない(強くない)とされる人間もたびたび登場します。しかし、そうしたタイプが憎しみや悲しみから感じる絶望は深く、一度堕ちたら一気に底なし…

【ひねくれ者でも余韻に浸れる】映画『第四の核』 さすが、シェイクスピアを生んだ国

※例えば、「この使い捨てマスクは1週間使用している」と公言し、家族や友人から煙たがられている、そんなひねくれ者でも、観終わったらきっと余韻に浸れるだろう映画をセレクト。感想を寄せてみました。気の向くまま、順次アップしていく予定です。 今回は…

【ひねくれ者でも余韻に浸れる】映画『リービング・ラスベガス』 アル中の思い、娼婦の願い

※例えば、「自粛など糞くらえ」と公言し、家族や友人から煙たがられている、そんなひねくれ者でも、観終わったらきっと余韻に浸れるだろう映画をセレクト。感想を寄せてみました。気の向くまま、順次アップしていく予定です。 最初は・・・。 『リービング・…

新型コロナ、専門家らによって死なされる前に確認しておくこと

出遅れの憂き目にまた陥るかもしれない――。 コロナ不況からの脱却に向け、各国が社会・経済活動の再開を模索し始めている。欧米に比べ死者数が低水準で、先陣を切れたはずの日本の動きは鈍く、回復のシナリオで後塵を拝する恐れがある。この国が有利な立場を…