牙狼『VERSUS ROAD(VR)』の第3話、リアルタイムに無事観ることができた。
有言実行。とりあえず、よかった。
ゲーム参加者たちから漏れ出る陰我。それを吸収する牙狼の鎧。ゲームの再開・・・。
うーん、まったく先が分かりましぇん。
個人的に思う、牙狼の魅力は何といっても、ペーソス。
人生は矛盾や葛藤に満ちている。それゆえに邪心が芽生えてホラーに喰われ、そのホラーを魔戒騎士が斬っていくわけですが、とうの魔戒騎士自身も悲哀と無縁ではない。単純に正義と悪の構図には分けられない、その微妙な境界を主題にストーリーを展開するのが、僕の好きな牙狼です。
この点は、すべての牙狼シリーズに期待している、期待してきたことですね。
VRは折り返しの6話まででどう展開するかがポイントかな。この辺りで何となく方向性が見えてくるはず。そして、それをいい意味でどう裏切っていくか。
偉そうな語りは早々に切り上げ、あとは「4話も必ずリアルタイムで観ます」と宣言しておこう。
ところで・・・。
You Tubeに「銀岩塩チャンネル」なるものがあるのをご存じでしょうか。
今日、そのチャンネルで、なんと、あの、あのシリーズが配信されていました~。
・・・神ノ牙!
牙狼シリーズ初の舞台版です。
黄金騎士・道外流牙が活躍するTVシリーズ『牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔』で敵役だった、ホラー・ジンガ(元魔戒騎士)を主役としたスピンオフ。
まさか、You Tubeで観られるなんて思ってなかった。びっくり! 感謝!
銀岩塩は、ジンガ役だった井上正大さんも参画する役者集団。確か、井上さんが牙狼原作者の雨宮慶太監督に提案したことで、銀岩塩による舞台化が実現したように記憶しています。
だから、今回の配信もできたんでしょうね。
4月25日までの限定配信らしいので、気になった方は早めにご覧になった方がいいですよ。
ジンガにはスピンオフのTVシリーズも別にあり、その出来は非常に良かった。
ホラーが主役のストーリーのため、結末はバッドエンドの部類に入るとは思いますが、それがむしろ、ヒロイズムで乗り越えられないありのままの現実を直視させられるようで、印象がいつまでも胸に残る。
そんな作品がジンガでした。
You Tubeで観られる舞台版は、『牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔』の後日譚であり、映画版の前日譚でもある。
詳細はチャンネルを観てほしいから省きますが、この舞台版も結末はやはり悲しい。
けど・・・いや、やはりというべきか(クロロルシルフル風)。
悲しくて非情で、絶望的なシーンであるのに、観賞していて力が湧き上がってくる自分を感じた。
これは常々思っていること。
大きな悲しみの裏には、その悲しみに抗おうとする強い反動も潜んでいる。例えれば、バラードの音楽を聞いて、気落ちするのではなく、かえって気持ちが高ぶってくる生理現象に似ている。
困難な人生を生き抜く力を得るためには、楽しさだけでなく、悲しさも抱えてなければいけない。
その確信を、改めて認識できた貴重な機会だった。
説明が抽象的すぎてよく分からないかもしれませんが、ストーリーについては自分の目で是非確認してもらいたい。
とにかく、今日は期せずして、牙狼の心地良さがじわじわと全身を巡った日になりました。
物事がうまくいかないことも多い中、世の中に、エンタテインメントはやっぱり必要だ。
ちなみに、間違える方がごくごくたまにいるのですが、「牙狼」の読み方は「ガロウ」ではなく、「ガロ」です。