「LUCIUS(ルシウス)」のビジネスシューズを常用というより、愛用している。
ZOZOタウンのサイトを閲覧していて目に留まったのが最初。
以来、何足か購入し、履きつぶしたものもある。
単純にデザインが好みだ。
形は基本シャープだが、鋭すぎないギリギリのラインを捉えている感じ。ヒール部分はやや高めか。色合いも悪くないと思う。
種類も手頃な価格のものが多く、比較的低コストで小洒落た雰囲気を演出できるアイテムなのでは、と勝手に評価している。
会社員ほど愚かな生き方はないが、その身だしなみはもっと難しい。
ジャケットで個性を出そうとするのは狙い過ぎな気がして、好きじゃない。
自分がどこぞ社長だったら、ピカピカに光沢があるオーダーメイドのスーツを堂々と着たかもしれない。
しかし、残念。
私は、ただのしがない平社員の一匹にすぎないのです。
そんなこん畜生でも、他人との違いにこだわってみたい時はある。
ただし、腕時計はベルトの下に汗をかくから嫌。ネクタイはクールビズになったら使わないし、Yシャツは毎日の洗濯が楽なノンアイロンタイプしか着ないから、結局、工夫の余地があるのは靴くらい。
こうした個人的ニーズとブランドのコンセプトが合致して、「LUCIUS(ルシウス)」を履くに至ったといったところだろうか。
しかし、どんな商品にも欠点は必ずあるものです。
いや、欠点なんてもんじゃない、これに関しては致命的だ。
なぜなら、足に合ってない。
「LUCIUS(ルシウス)」の靴の形は、残念ながら自分の足の形との相性が悪いのです。
長く歩くと痛い。特に両足の小指。
靴擦れして水ぶくれがよくできる。
放っておいたら皮膚が硬質化してイボのようになり、みっともないから爪切りの刃で削り取った。
あれはなかなか、勇気と根気がいる作業でした。
深くえぐり過ぎて血が出ないか、ドキドキ。
そこまでやったら当然激痛が走るので慎重に削っていく。
生半可な削り方ではすぐ再生するから、何度か繰り返し、徐々に硬質化した部分を小さくしていった。
自然治癒力を高めるため、仕方なく「LUCIUS(ルシウス)」以外の靴を履くことも。
そんなこんなで、だいぶマシにはなりましたが、油断できない日々は続いています。
靴底も固めなつくりのため、足と脚が疲れる。
いい足音は鳴らすが、やかましいと感じる時も少なくない。
あと、雨の日に滑りやすい気がする。
こんな説明が続くと、「何だ、メリットないじゃん」なんてことにもなりましょう。
それでも、デザインは好みなのだ。
ここは、虻蜂取らず。
機能性が両立した安価なブランドが他にあればいいけど、かといって、積極的に浮気相手を探す気にはなっていない。
まだ当面、こいつで行くのかな。
靴のブランドとは関係なしに、歩き方の癖で困っている大きな問題が一つ。
踵の擦り減りがハンパない。
実際、こんな感じ。
街中で踵が擦れた人は見かけるけど、ここまでじゃない。
どうしてこんなに削れるの?
O脚のせい? だからって、こんなに削れる?
削りたくないから、踵から着かないように歩こうとして、余計に足を痛める始末だ。
どうしようもないのか。
靴底に薄い鉄板でも貼るか。
強いのはこちらの愛情ばかりで、相手に殺される気分だ。