タイトルの羽目に陥ったのは、もちろん筆者(自分)。
あれは3月。今思い出してもやっぱり、ムカムカというか、胸の奥に異物を感じる。
牙狼『VERSUS ROAD(VR)』も終わったことだし、今度は、てめえの愚かさの記録、あるいは、せめてもの慰め・レクイエムとして、ここに筆を取る――。
新型コロナの問題が騒ぎ出した1月末以降、豪ドル円を75円台(買い建て)で保有していた私。
円高一辺倒となる中、「やばいな、やばいな」と思いつつ、有効な手立てを打てぬまま、ついに非情のロスカット発動。
見事、175万3482円の赤を出し、手元には証拠金分の30万ちょっとが残りました~。
コロナ直前の3カ月は、一月に3~10万程度の利益があったのに・・・。
ふう・・・。
今でも思い出すと、こんな感じ。
やれることは色々あった。
傷が深くならないうちに損切りしたり、売り建てに切り替えたり、買い建てと同じだけの売り建てを保有して様子を見たり。
しかし、あの時の自分は、相場の状況転換をただ座して待つ道を選んだのです。
過去にも、それで乗り切れたケースはある。
ただ、そのためには十分な証拠金が必要だ。
今回は豪ドル円が15円以上の円高になり、証拠金が足りなくなってしまった。
資金を継ぎ足すこともできたのですが、躊躇。
どこまで円高になるか分からない状況でさらに証拠金を拠出し、結果的に損失額が膨らむのを恐れたのです。
そして、こうした弱気・受け身の判断をした場合、物事は大抵、こっちの思いとは逆の方向へ進む。
ロスカット発動となった日を底として、為替は円安に傾き出したのだ。
6月には76円台まで回復。
マジかよ。
・・・ああ、あの時、あそこで証拠金を足していれば、170万を失うことはなかった。
・・・どうせ170万失うのなら、せめて、思い切って攻めておけば良かった。
過去と現在のチャートを眺め、やや涙目になる(そんな気がする)私。
FXの素人あるあるでしょう。
もう嫌になります。己の陳腐さが、成功者になれない器の小ささがよく分かる。
・・・糞っ垂れめが。
しがないリーマンちゃんが、100万、200万貯めるのにどれだけ時間が掛かるか。
苦労が水の泡とは、まさにこういうこと。すべて自業自得とはいえ、実に居心地の悪い虚無感だ。
個人の性格上、FXで負けたものはFXで取り返したい気持ちがあります。
けれど・・・。
コロナ禍如きにまんまと翻弄された自分が、そんな逆転劇を演じられるとは思えない。どうせまた失敗する・・・。
そんなこんなで、現時点で取り返せてるのは6000円ぽっち。
見方を変えれば、この程度の水準であれば低リスクで稼げるってことかもしれない。
けれど、それじゃあ、あまりに・・・。
やはり、我が人生は黄金に輝きそうにな~い。
それに比べ、
「猛る(懸ける?) その思いが 真実なら 未来は今 リアルになる」(『Versus Road 〜非現実的サバイバル〜』より)
いい歌詞だった。
「思いが真実なら」ってとこがドンピシャ。
この世の真理の一つではないか、とすら感じるほど、この言葉は身に染みる。
自分にとっての真実とは何か。
「それを確認できたらな、あなたの人生は十分、上等でしょう」と、他人に対しては言ってあげたい。
そこまで思ってて、己の今はこれが現実なんだから、馬鹿らしくなっちゃうよ。
何てレベルの低い、「現実的サバイバル」。
おのれぇ、ノムラFX(自分が使っているFXのサービス。野村証券のやつ)。
死ぬまでに、いつか借りを返してやる、そう、いつか――。
と、鎮魂歌は恨み節で終わる。